耐え難きを耐え、偲び難きを偲ぶ。

思い込みは恐れと不安を生み出す。

言葉は実に不誠実で曖昧なものだ。

口にしない、わかっていても、お互いに。

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 魔物は、自身に牙をむく。

 卑しさを押し殺すような息遣いが胸に騒めきを運んでくる。それは本当の意味での静けさは耳に届く音ではなく、あたかもそよ風のように優しく胸を撫でてくれるものだからだ。自己の観察を呼吸とともに続けている類の人間には、その「内向的デリカシー」の精査に余念がないものだと思われる。

 魔物は、自身に牙をむく。

 障壁というものはそもそも眼に見えるものではなく、その9割は自身が創り出しているものなのだろう。しかし重要なのは残りの1割が環境によって、目紛しく変わるということが大部分の障壁に変化をもたらす因子足りうる、ということが実際は見過ごされがちなのだ。なぜ見過ごしてしまうのだろうか。それは残りの1割に悪魔の出入りを許しているからなのかもしれない。先人の言葉をお借りするならば「情欲の漏れ入る隙」が、かつて江戸時代の長崎は出島の様に機能していると考えることが出来る。

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 先日、些細なことでパートナーと喧嘩になってしまった。相手との距離感、間(あいだ)の取り方をよくよく気をつけないといけないなと思った。その言葉通り「間違える」というのは、そのことをよく言い表した言葉なのかもしれない。近過ぎず、遠過ぎず、極端に振れないように心の観察を続けていこうと思う。