黒き魔の攻撃軍

という例え話。
苦行につとめる釈尊に、悪魔は八つの軍隊を率いてやってきたということです。

第一の軍隊:欲望
第二の軍隊:嫌悪
第三の軍隊:飢渇
第四の軍隊:妄執
第五の軍隊:物憂さ、睡眠
第六の軍隊:(他人に起こさせる)恐怖
第七の軍隊:疑惑
第八の軍隊:見せかけ、強情、名声、尊敬、名誉、(誤って得た)利益、自己を褒めて他人を軽蔑すること。

釈尊は悪魔の軍隊(上記の内容を用いた誘惑)に対して「それらは正しいことではない」と言うと、そこに心の揺らぎ無さを見てとった悪魔は消滅してしまったと伝えられている。問答の中で悪魔は釈尊に対してとても優しく丁寧に語りかけているのが印象的。
ここでいう悪魔が率いてくる軍隊というのは(人種も国も宗教も関係のない)人間が陥る根源的な妬み嫉み、怠けなどに端を発しているように思われます。言うなれば誰しもがこうした感情に支配されそうになる、もしくは支配されてしまうことがあるものだと思うのです。
釈尊はこころに情欲が漏れ入る隙のないように、こころの修養につとめはげむことが大切だと伝えています。聖人になりたいとかではないですが、欲に振り回されたり、嫌悪を悦楽としたりするようなことに陥らないように、自身を大切にしていきたいと思います。